2025年7月7日 NEWS DAILY CONTENTS

あなたのパスポートは大丈夫? 有効でも入国できない可能性、事前に渡航先をチェック

新型コロナウイルス感染症の収束後、観光地はどこも大混雑。アリアンズ・パートナーズUSA(Allianz Partners USA)の調査によると、この夏、アメリカからヨーロッパへの旅行は10%増の見込み。航空機のチケット、ホテル、美術館やレストランの予約と旅の計画は楽しいが、その前にパスポートの規則と有効期限を確認することを忘れずに。

旅行情報サイトのトラベル・アンド・レジャーは、パスポートの有効期限のルールは国によって違うため、事前に確認しておくことが肝要で、規則に準じていない場合は、目的地で入国を拒否される可能性があるとして注意を呼びかけている。アメリカ在住者のみならず、これらの規則は万国共通なので、日本在住の日本人も注意が必要だ。

最も正確で最新の情報を入手するには、訪問先の国の入国管理ウェブサイトを確認すること。これが予期せぬトラブルを避ける最も確実な方法だ。海外旅行を計画しているにもかかわらず、パスポートの有効期限が迫っている人は大至急、領事館などの政府機関でパスポートを更新すること。予約が取れない場合は、別のオプションとして、第三者のパスポート・エクスプレス・サービスを利用することも可能。

パスポートの有効期限が6カ月以上必要な国

これらの国は、パスポートの有効期限に関する最も厳しい規則を定めており、到着日から6カ月以上の有効期限が必要となる。

アラブ首長国連邦/アンティグア・バーブーダ/イスラエル/インド/インドネシア/ウガンダ/エクアドル/エジプト/オマーン/カタール/カンボジア/クウェート/グレナダ/ケニア/サウジアラビア/サンクリストファー・ネイビス/シンガポール/スリランカ/タイ/トリニダード・トバゴ/トルコ/ナイジェリア/ネパール/パプアニューギニア/フィジー/フィリピン/ブータン/ブルネイ/ベトナム/ペルー/ボツワナ/マダガスカル/マレーシア/モンゴル/ヨルダン/ラオス/ルワンダ/太平洋のフランス領土(フランス領ポリネシアを含む)/中国

パスポートの有効期限が3カ月以上必要な国

ヨーロッパに旅行する際は、現地到着後3カ月以上の有効期限が残ったパスポートが必要。これは29の「シェンゲン協定」加盟国全てに適用される要件。さらに2026年末から、アメリカからの旅行者は、次のシェンゲン協定加盟国を含むほとんどのヨーロッパ諸国を訪問する際、European Travel Information and Authorization System(ETIAS)を通じて旅行許可を取得しなければならない。以下はシェンゲン協定加盟国。

アイスランド/イタリア/エストニア/オーストリア/オランダ/ギリシャ/クロアチア/スイス/スウェーデン/スペイン/スロバキア/スロベニア/チェコ共和国/デンマーク/ドイツ/ノルウェー/ハンガリー/フィンランド/フランス/ブルガリ/ベルギー/ポーランド/ポルトガル/マルタ/ラトビア/リトアニア/リヒテンシュタイン/ルーマニア/ルクセンブルク

また、シェンゲン協定に加盟していないこれらの国でも「3カ月パスポート規則」が適用されている。
アルバニア/タークス・カイコス/ニュージーランド/パナマ/ボスニア・ヘルツェゴビナ/ホンジュラス

パスポートの有効期限に関する規則は国によって異なり、変更される可能性がある。国外へ旅行する際に最も安全なのは、パスポートの有効期限が「6カ月以上残っている」ことである。

                       
合わせて読みたい記事
RELATED POST