ニューヨークの高級避暑地ハンプトンズでは、超高級食材をそろえたグルメ食料品店が激増中だ。1玉400ドルの日本産マスクメロン、1ポンド100ドルのロブスターサラダなど通常では考えられない高額な商品が並ぶ。4日付けのニューヨークタイムズが超富裕層を相手にするこれらの店をレポートしている。

サウスハンプトンにあるFarm & Forage。キングクラブの脚2本、冷凍餃子2袋、ラーメン用麺2パック、そして乾燥わかめの袋1つで合計1860ドル。顧客は近くの家で働くプライベートシェフ。彼はキャビアを忘れたことに気がつき、後でトリュフを買いに来たときに追加の代金を払うと言って立ち去った。
ハンプトンズではこの夏、グルメ食料品店の競争が激化している。新しい店舗のオープンや老舗店の拡大・新商品追加に伴い、価格も大幅に上昇。一部のハイエンド商品の価格は、一般庶民からすれば「目が点」状態。中でも主要な競合商品の一つが高知県産の特選メロンだ。「花を切り取って、一つのつるで1つだけ育てるから、甘みとエネルギーが全て凝縮されている」と、まるでガラス細工のようにメロンを扱うのはFarm&Forageの店主、ジョナサン・バーナードさん。
値段なんか気にしない?
1ポンド100ドルのロブスターサラダで知られるサガポナックのLoaves & Fishesでは、厚切りのヒラメのフィッシュサラダ、完璧なデビルドエッグ、 36種類のソース、光り輝くプラムタルト、自家製塩キャラメル入りのコールドブリュー・カプチーノコーヒー、ホット・ファッジ・アイスクリームやムース、ジャム、子牛肉で作った特製ベビーフードの瓶詰がずらり。そのほとんどに値札は付いていない。
地元住民は冷めた目
狂乱状態のグルメ戦争を地元の住民はどう見ているのか。ハンプトンズに住む人全てが高級グルメ食料品店で購入するわけではないと冷めた目で見るのは、ブリッジハンプトンでサーフィンのインストラクターをする地元のサーファーたち。「(僕たちが)これらの店で買い物をするのは、顧客が代金を支払ってくれるときだけ」と話すのはジェームズ・マクマホンさん。「ここらあたりでは、誰も料理をしないようなものだよ。彼らはシェフを雇っているか、高級レストランで食事をするかのどちらか。なんてたって、ここには世界で最も裕福な人たちしか住んでいないのだから」
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