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米中枢同時テロから12年を迎えた11日、ロウワーマンハッタンにあるグラウンドゼロで行われていた恒例の追悼セレモニーで、犠牲者の名前を読み上げる儀式の最中に10代の少女がオバマ大統領に対し反戦を訴え、集まった人々を困惑させた。
式典では犠牲者の遺族が順番に壇上に上がり、犠牲者の名前を読み上げるプログラムが行われるが、その際にブルックリン区のブリトニー・コフレシさん(15歳)は自分の番になると、遠い親戚にあたるサル・パパッソJrさん(当時34歳)の名前を読み上げ、パパッソさんへの短いメッセージを述べた後、「オバマ大統領、もう戦争はしないで下さい」とシリア攻撃に反対する政治的なメッセージを訴えた。
コフレシさんは、パパッソさんの未亡人であるクリスティンさんの姪にあたるが、パパッソさんの死後、パパッソさんの遺族とクリスティンさん母子との交流は途絶えていたため、壇上に上がったコフレシさんを見ても誰も認識できなかったという。
パパッソさんの弟のトムさんは「我々は皆、唖然とした。このような日にあのような発言をするのは全く不適切である。政治的発言をする時でも場所でもない」と不快感をあらわにした。
パパッソさんは、国際貿易ビルのサウスタワーで税金詐欺調査官として勤務していた際、テロの犠牲となった。コフレシさんは当時3歳だった。
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