2025年8月4日 Miki COLUMN

『ちょっと得するNY20年主婦のつぶやき』(10)シャンプー選びの基本、何を見て判断すれば?

Andrea Donato

ファッションの完成は、ヘアスタイルとも言えますよね。そしてその髪の健康は、日々のケアや使用する製品に大きく影響されます。シャンプーはその最初のステップであり、正しい成分を選ぶことが美しい髪を保つ鍵となります。では、どの成分が髪に最も良いのか、逆に避けるべき成分は何か、気になりませんか?

写真はイメージ(photo: Unsplash / Andrea Donato)

◆ シャンプーの成分が重要

私たちが毎日使うシャンプー。その選び方一つで、髪の健康や状態が大きく変わります。シャンプーの成分が髪や頭皮にどのように影響を与えるのかを理解することは、美しい髪を保つための第一歩です。

髪を洗うとき、シャンプーが髪に与える影響は思った以上に大きいものです。シャンプーに含まれる成分は、髪に栄養を与えるだけでなく、頭皮を健康に保つ役割もあります。しかし、成分によっては髪を傷めたり、頭皮にトラブルを引き起こすこともあるため、慎重に選ぶことが必要です。

◆ 髪に良い成分は?

アロエベラ:しっとりとした髪を保ち、保湿効果が高い。乾燥した髪にぴったりです。

アルガンオイル:髪を柔らかくし、ダメージを補修する効果があります。特に乾燥やダメージヘアに有効です。

パンテノール:髪の毛に栄養(ビタミンB5)を与え、髪内部の補強に役立ちます。強さを保つために欠かせない成分です。

ココナッツオイル:髪に潤いを与え、髪の毛の構造を改善します。オイル自体よりも、ココナッツオイルを含んだシャンプーの方が良いです。ココナッツオイルは、髪のタンパク質の損失を防ぐ効果があります。

◆ 逆に、避けるべき成分は?

サルフェート、CMIT、MIT、パラベン、シリコンやミネラルオイルなどには注意が必要です。

1)サルフェート (Sulfate)
界面活性剤の成分でも知られ、強力な洗浄力で、油分を根こそぎ取り除いてくれるので、皮脂分泌が多い脂性頭皮の方や、スタイリング剤をよく使う方には、ありがたい成分です。ただし、毎日使い続けると、頭皮の保護層が削られ、炎症・乾燥を引き起こすことがあります。アトピーや敏感肌の人は、特に気を付けた方がいいと思います。サルフェートが入っていても、低刺激に配慮した製品かどうかの確認もするのがいいでしょう。

2)Methylchloroisothiazolinone (CMIT)とMethylisothiazolinone (MIT)
こちらは、皮膚刺激やアレルギーを引き起こす可能性があるとされているので、敏感肌の人には不向きとされています。そのような方は、“Preservative-free”や “MIT-free”、“Sensitive scalp”との表記があるかを確認してください。

3)パラベン(Paraben)
パラベンは、製品の劣化や菌の繁殖を防ぐために使われています。肌トラブルを引き起こす可能性があるほか、ホルモンバランスを乱す作用(内分泌かく乱作用)があるとされており、その結果、子宮内膜症のリスク上昇や、精子数の減少につながる可能性も指摘されています。

4)シリコン (Silicone)
髪にツヤやなめらかさを与える効果がありますが、頭皮に残留すると、毛穴や毛包をふさぐ可能性があり、炎症性の皮膚トラブルを引き起こす原因になるので、気をつけましょう。

5)ミネラルオイル(Mineral oil)
石油由来の無色・無臭のオイルで、安定性が高く、刺激の少ない保湿成分です。髪の表面をコーティングして、ツヤと柔らかさを与えてくれます。ただし、 頭皮に残留すると、毛穴や毛包をふさぐリスクがあります。

parabens、silicone、mineral oil,、sulfate free を確認しましょう

◆ 間違ったシャンプー選びをすると?

頭皮には本来、一定のバランスの取れた環境と、外部刺激から守るための保護バリアがあります。
しかし、自分に合っていないシャンプーを使い続けると、このバリアが壊れてしまうことがあります。

その結果、老廃物や汚れが頭皮に溜まりやすくなり、それが原因で炎症が起こる → 毛根にダメージを与える → 抜け毛や薄毛へとつながるという悪循環が生まれてしまうのです。

シャンプーを選ぶ際には、髪質や頭皮の状態に合わせて選ぶことが重要です。例えば、日々の紫外線やドライヤー、カラー・パーマによって傷みやすい髪になっている時は、補修力のある成分選びが必要です。一方で、脂っぽい髪の場合は、余分な皮脂を取り除く成分が含まれているシャンプーを選ぶと良いでしょう。

我が家で使うシャンプー。フケ対策用や抜け毛予防用、プールの後に使うものなどありますね

◆ では、髪の毛を守る方法とは?

適切なシャンプーを選ぶ:なんといっても、まずは髪質に合ったシャンプーを使い、頭皮に優しい成分を選びましょう。

優しく洗う:髪を洗うときは、強くこすらず、指の腹を使って優しくマッサージしながら洗いましょう。

しっかりすすぐ:シャンプー後には、しっかりとすすぎ、残留物が髪に残らないようにしましょう。

きちんと乾かす:ドライヤーを使うときは、髪から15cm程度離し、熱風で髪を傷めないようにしましょう。また、髪が濡れたままで長時間放置しないように注意しましょう。髪が濡れているあいだに、ブラッシングをしないことも大切です。濡れているあいだにすると、牽引脱毛の原因にもなります。

髪をきつく結ばない:髪を強く引っ張ると、毛根に負担がかかり、脱毛の原因になります。髪を結ぶときは緩めにしましょう。

定期的なトリミング:髪の毛先が割れるのを防ぐために、定期的にカットして、健康的な髪を維持しましょう。

栄養バランスを保つ:髪の健康に必要な栄養素を含む食事を心がけましょう。髪には、特にビタミンやミネラル、タンパク質が豊富な食べ物が必要です。

やっぱりリラックスして過ごすのが一番:ストレスは脱毛の原因となることがあるので、リラックスする時間を作り、心身の健康を保ちましょう。

シャンプーはただ髪を洗うだけのものではなく、髪や頭皮を健康に保つための大切なアイテムです。成分をしっかりと理解し、自分に合ったシャンプーを選ぶことで、髪の美しさを保ちましょう。

写真はイメージ(photo: Unsplash / Maja Erwinsdotter)

【今日のひとこと】

「学んだことをどう活かすかが大切だ」といいます。大事なのは、学んだことをどう使うかですよね。

成分表をすべて覚えるのは難しいですが、「避けるべき成分」を覚えておくだけで賢い選択ができます。今日からは、少しでも賢く髪を守りましょう。

知識を活かして、髪も心も潤っちゃいましょう!

                       
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