英語が話せたって、分からないよ〜。アメリカ人でも他州から来た人は「え?」と固まる、ニューヨーカーにしか分からない単語。いくつ知っていますか?ニューヨーク在住22年のライターが便利に使える10選を伝授!

1. The City
ブルックリンやクイーンズなどに住む人が、マンハッタン島のことを指すときに使う。例)I have to go to The City today for a lunch appointment.
2. bodega(ボデガ)
通りの角にある小さな食料品店。deliともいう。店内に徘徊する猫はbodega catと呼ばれ、ネズミを寄せ付けないようにするペット従業員。最近、合法化される可能性が出てきた。例)I’m going to the bodega across the street. Do you need anything?
3. bridge and tunnel (B&T)
マンハッタン島以外のブルックリン、クイーンズ、ニュージャージー州などに住んでいる人のこと。橋やトンネルを使わないとマンハッタンにたどり着かないため、多くの場合は、マンハッタンに住んでいる人が皮肉で使う。満面の笑顔で言い返そう。「そこが気に入っているんで!」
例)“I’m living in Ridgewood, Queens” “Oh, you’re a bridge and tunnel!” “I love Ridgewood. ‘Cause the community is so bonded! Not in The City, right?”
4. grab(グラブ)
「つかむ」ではなく、飲食の際のhaveのように使う。
例)grab a drink/ a sandwich/ a slice of pizza/ a seat
5. brick(ブリック)
レンガではなく、「超寒い!」
例)It’s brick outside!
6. stoop(ステュープ)
「セックス・アンド・ザ・シティ」で、主人公のキャリーがハイヒールで駆け降りるアパート前の階段。戦前からある古いレンガ造りの建物の“顔”だ。断捨離のため不用品を自宅で売るgarage saleは、ニューヨークではstoop saleという。
7. cop(コップ)
警察官(policeman)のこと。cop car(パトロールカー)、cop writer(警察担当の記者・ライター)は、他州に行ったらpolice car、crime reporterと言わないと通じない。
8. schmuck (シュマック)
ニューヨーク市はイスラエルに次いでユダヤ人の人口が多いため、Yiddishからきた方言。負け犬、おバカ、しょうもない人、という意味。
例)You’re such a schmuck to break up with her!
9. Schmear (シュミア)
Yiddishネタをもう一つ。「塗る」。ベーグルを買うときに使える。
例)Can I get a bagel with a schmear of low-fat cream cheese?
10. on line
オンラインデートのような「インターネット上」ではない。列に並ぶ(in line)という意味でも使う。
例)I’m on line for a movie theater now!

取材・文/津山恵子
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