ニューヨーク・マディソンアベニューの「Hermès(エルメス)」が、1日限定で「Summer at Hermès Celebration」という体験型パーティーを開催した。エルメスの建物全体が遊び場に変身し、誰でも気軽に入ることができる“魔法の空間”となっていた。

◆ エルメスらしいこだわりにワクワク
店前の歩道には「Summer in Hermès」と描かれ、すでにウェルカムモード全開。店内に一歩足を踏み入れると、シャンパンと馬型のチーズサンドが振る舞われ、早くも非日常の世界が始まる。

エルメスの象徴でもある馬を象ったチーズサンドは、一見クッキーのようにも見えるが、中にはオレンジ色のチーズがサンドされており、その細やかな演出にブランドのこだわりを感じる。可愛らしい見た目に、思わず写真を撮りたくなる一品だった。
◆ 大人もつい夢中になる仕掛け
アメリカの夏の定番ゲーム「コーンホール(穴にビーンバッグを投げ入れるゲーム)」も登場。ビーンバッグもエルメス仕様という遊び心。高級ブランドのブティックとは思えないほどの開放感とカジュアルさに、自然と笑顔がこぼれる。

特に行列ができていたのは、バルーンアートのコーナー。その場で風船をねじって花を作ってくれ、完成したバルーンを手に、隣接するフォトブースで記念撮影をする人の姿も多く見られた。

フロアごとに用意されたサプライズは、まるで魔法の仕掛け。風船アート、楽器体験、工作ブースなど、テーマパークのような空間で、訪れた人々の笑顔があふれていた。

最上階の屋外ガーデンには、エルメスの洗練されたデザインのフォトブースが設置され、夏らしい陽射しと緑に包まれながら写真を撮る人たちで溢れ、会場には次々と友達同士や家族連れが訪れ、終始にぎやかな雰囲気に包まれていた。
◇
日本でも子ども向けのエルメスの無料ワークショップ「エルメスのえほん おさんぽステッチ」が大人気だが、ニューヨークでも無料の体験型イベントが最近人気を集めている。6月には「Hermès Mystery at the Grooms’」という「馬を探す謎解きイベント」がピア36で無料開催されたばかりだ。このイベントは、今後日本でも展開される予定だという。

ラグジュアリーブランドであるエルメスは、その世界観を遊びや体験を通じて伝える試みに力を入れており、今回のようなイベントはその象徴のひとつと言えるだろう。今後もこうした自由で創造的な体験型イベントが増えていくことが予感されるが、夢中になるのは案外、子どもよりも大人たちかもしれない。
ラグジュアリーブランドは敷居が高く感じるが、誰もが迎え入れられる「ウェルカムな空気」の中で、ブランドの新たな魅力に触れる場がこれからも広がっていきそうだ。
文・写真/藤原ミナ
Hermès Maison Madison
住所
706 Madison Av
公式サイト
https://www.hermes.com/
公式インスタグラム
@hermes
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