「迷惑歩行者」を撮影して人気者に、今NYで人気の動画インフルエンサー

ローワーマンハッタンで見かけた迷惑な歩行者を撮影したTikTokの動画シリーズ「Bad Walkers」が人気のインフルエンサー、マット・バスさんに、28日付のNYポストが話を聞いてレポートしている。

ロングアイランド出身のバスさんは、仕事が終わった後、街を歩き回る。「金属の格子につまずく人」「周囲の景色を指差し、突然立ち止まる人」「ショッピングバッグを他の歩行者にぶつける人」「本を読みながら歩く人」など、散歩中に見かけた迷惑な歩行者をこっそり撮影し、TikTokに投稿している。

豊富な語彙、鋭いユーモアのセンス、そしてバスさんが独自に考えた言葉「足場独占者」「金網フェンス」「恐怖の放浪者」などが視聴者に受けている。ダウンタウンにこだわり、モットーは、ニューヨーク大学（NYU）在学中に生活の拠点としていた「14丁目以南しか行かない」こと。ただ最近では、イーストビレッジの住民に顔を覚えられたため、ルートを多様化する必要に迫られているという。

「人の顔を公開しているわけでもないし、誰かを “悪質な歩行者” として注目させようとしているわけでもない。ただコメントを提供しているだけだ」とバスさん。動画に映った人から指摘があればその動画を削除する。「視聴数やエンゲージメントを求めているわけではないので、他人の幸せを犠牲にしてまで動画を撮影するつもりはない」と話した。