2025年8月7日 NEWS DAILY CONTENTS

アメリカのスーパー事情、なぜ「あの野菜」は値上がりしたのか? 理由を深掘り

最新の消費者物価指数(CPI)によると、食品全体の価格上昇率は約3%まで鈍化しているが、毎日の食卓に欠かせないガーリックやタマネギの他、セロリやピーマンなどの価格が急騰している。7月28日付のベジアウトがその理由を深掘り、併せて高い野菜を無駄なく使う技も伝授している。

風味付けに欠かせないガーリックも高級品の仲間入り(photo: Unsplash / Matthew Pilachowski)

ガーリック(関税)輸入業者は「過去最高水準」と報告。メキシコでの収穫が終了に近づき、大雨でスペインでの供給量が不足する中、卸売価格は過去最高を記録。トランプ関税で中国産ガーリックの大部分が市場から排除されており、一気に品薄に。対策=細かく刻んでオリーブオイル漬けに。風味を“水増し”すれば節約になる。

タマネギ(気候変動、備蓄在庫の減少)大型・中型の黄・白タマネギの供給量は昨年比で大幅に減少。紫タマネギの在庫も急速に逼迫している。メキシコの水不足。干ばつにより輸入量が制限され、買い手がより遠方の産地へシフト。アメリカ国内の生産が本格化する前に供給の空白が生じている。対策=タマネギはジャガイモから離れた、涼しく風通しの良い場所で保管しよう。保存期間が延びてコスト削減につながる。

オーガニックセロリ(作付面積の削減と病害)2024年の有機農産物の収益低下を懸念した生産者が作付面積を削減したが、需要が堅調に推移したため品不足に。フザリウム菌と細菌性斑点病が収量を減らし価格が3倍に。対策=葉先には微量栄養素が豊富に含まれている。捨てずに全部使おう。

ピーマン(天候不順)カリフォルニア州インペリアルバレーの熱波が熟成を早め、出荷量を前倒しさせた一方、東南部でのひょうが東海岸の供給を破壊した。対策=冷凍ピーマンの細切りを活用。これらは最盛期に収穫され、1ポンドあたり半分の価格で手に入る。

                       
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