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世界的な情報・調査企業であるニールセンはこのほど、中国、インド、フィリピンなどを含むアジア系米国人の消費動向をまとめた報告書「The Asian American Consumer 2013 Report」を発表。アジア系米国人の人口増加や経済力に着目し、同グループの市場の重要性を訴えた。
今回の報告書によると、アジア圏からの移民が増えていることに伴い、近年におけるアジア系米国人の急速な人口増加が顕著だという。人口増加率は過去13年間でおよそ60%とアジア系を除く米国人の約10%を大幅に上回っており、強大な市場であることを示唆する統計結果も出ている。
同報告書の中でニールセンは、アジア系米国人の平均年収の高さと強力な購買力を指摘し、アジア系移民の多くが高学歴または専門技術を有していることが要因だと説明。同グループの購買総額は2017年までに1兆ドルに上ると予想され、米国経済におけるその影響力は明らかだとした。
また、アジア系米国人の消費動向の特徴として、株や不動産に投資する傾向や、量よりも質やブランドを重視する価値観、スマートフォンなどの最先端電子機器の使用率の高さなどを挙げ、こうした特徴を踏まえた上でのマーケティング戦略が企業にとって有益であると強調している。
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