2014年2月13日 NEWS

NJ州有力紙 「知事への支持を後悔」 報復渋滞や復興支援金疑惑を糾弾

 ニュージャージー州の有力紙スターレッジャーは9日、昨年11月の知事選で共和党のクリス・クリスティー現知事への支持を表明したことを「悔やむべきこと」とする社説を掲載した。
 社説の中でトム・モラン編集長は、クリスティー知事の側近がフォートリー市長への政治的な報復を目的として、ジョージ・ワシントン橋の車線を封鎖し、意図的に渋滞を引き起こしたとされる疑惑について触れ、「知事が弱い者いじめをする人間であることは分かっていた。しかし彼の側近たちが、フォートリー市長に政治的圧力をかけるために市民の命を危険にさらすほど、常道を逸しているとは思っていなかった」と述べた。
 また、大型ハリケーン「サンディ」に関する復興予算の一部を、同知事が不正に利用したとされる疑惑や、キム・グアダーニョ副知事が、サンディ復興補助金を盾にホーボーケン市長を脅した疑いに関しても、「(支持表明前には)予測していなかった」と弁明した。
 同編集長によれば、選挙前に行われた支持表明に関する編集会議では、「(対立候補だった)民主党のバーバラ・ブオノ上院議員を推すべき」という意見も多く、最終的に僅差でクリスティー知事への支持が決定したという。
 ただしモラン編集長は、クリスティー知事の再選は支持しないものの、同氏が2016年の大統領選に出馬した場合には「共和党予備選挙では支持する」とし、その理由として、その他の代表候補ら(アーカンソー州マイク・ハッカビー知事、ケンタッキー州のランド・ポール上院議員、テキサス州のテッド・クルーズ上院議員)は同知事よりも保守色が強いためとしている。

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