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ニューヨーク市内の道路や公園などで営業するフードベンダーの多くが衛生規定違反を放置し、罰金を支払うことなく営業を続けていることが分かった。米紙ニューヨークポストが28日伝えた。
同紙によると、中には違反件数が64件で罰金総額は4万7480ドルに上るが、法の目をかいくぐり、現在も営業を続けているベンダーもあるという。
ベンダーは2年ごとにライセンスを更新する規定となっており、その際に罰金未払いの違反が4件以上あれば更新は棄却される。
だが、営業を続けるために別名で新たなライセンスを取得する人や、違反を重ねライセンスを没収された後も、無許可で営業を続けている人もいる。
これらの違反の中にはホットドッグなどの食べ物を衛生上安全な温度で保存していなかったり、トラック内を清潔に保っていないなど、消費者の健康を害する恐れのあるものもあるという。
ニューヨーク市保健局は「こうした悪質な業者は後を絶たず、別の名義でライセンスを新規で取得している場合には、不正を見抜くことが難しい」と現状を嘆く。昨年の衛生規定違反の罰金総額は480万ドルに上るが、回収できたのはそのうちわずか25%に過ぎないという。
こうした事態を受け保健局は、今月から新たなライセンス規定を適用した。新規定では違反チケットはベンダーの営業者ではなく、営業許可証の保有者、つまりベンダービジネスのオーナーに発行されることとなる。
同局は声明の中で、「責任の所在を明確にすることで、違反放置件数は減少すると期待している」と説明する。
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