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米有名シェフのダニエル・ブールーさんが、ニューヨーク市教育局と提携し、高校生を厨房の見習いとして雇用する新たなプログラムを開始することが分かった。人材不足に悩まされている同市の外食産業に、てこ入れする。
このプログラムは、ニューヨーク市の有名フレンチ・レストラン「ダニエル」や、ケータリング業などブールーさんが経営する7店で、9月からインターンとして高校生を新たに雇用し、トップシェフの指導のもとでスキルを身に付ける機会を提供するというもの。卒業後は、ブールーさんらが経営するレストラン運営会社のダイネックス・グループ社を通じて、正式にシェフ見習いとして雇用される可能性があるという。
外食産業は、ニューヨーク市内で昨今もっとも成長が著しい産業のひとつであり、過去10年間で市内の飲食店の数は40%も増加している。
一方で、他産業と比べて賃金が低く、平均年間収入がチップ込みで2万5000ドル程度であることから、慢性的な人手不足が大きな課題となっている。
市教育局では、「まだ初期段階だが、この試みがダイネックス・グループにとって人材のパイプラインを作り、ひいては市全体の外食産業にとって採用の定型となる可能性がある」としている。
同局はこれまでにも、市内の調理学校などから飲食店にインターンを斡旋するプログラムを実施してきたが、今回のようにひとつの店で長期間見習いとして学生のうちから働き、卒業後の就職に結びつけるシステムは初めての試みだという。
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