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大手高級スーパーマーケットのホールフーズなどにスモークサーモンを卸している業者が、チリ産やノルウェー産のサーモンを、スコットランド産と偽って販売していた疑いが浮上している。
この疑惑は、マイアミを拠点とするスモークサーモン製造会社セント・ジェームズ・スモークハウスの元従業員であるデニス・チャドウィクさんが同社を相手取って起こした訴訟で明らかになったもの。チャドウィクさんは当時の上司に対し、「商品の産地を偽装している事実を内部告発する」と警告したところ、翌日には職を解雇されたと主張している。
同氏の弁護人によれば、スコットランド産のサーモンは、国際市場ではチリ産の約2倍の価格で取り引きされているという。
訴状によれば、チャドウィクさんは「安価なチリ産のサーモンを購入するよう上司から圧力をかけられていた」とされる。また、「商品が燻製工場で、スコットランド産であるかのように見せかける包装を施されていたことを知らされていなかった」という。
サーモンは加工後、ホールフーズやウェグマンズなどに卸されていた。
業者側は本件について、コメントを出していない。
チャドウィクさんは2012年にも、別のサーモンの卸売り業者に関して同様の訴訟を起こしており、「チリ産をスコットランド産として売っていることを上司に指摘したところ、顔を殴られた」と訴えていた。この訴訟はその後、示談となったが、和解の内容は明らかにされていない。
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