【気になったニュース】秋のはじまりに考える、AI活用とネット依存 – 心身を守る「実りの秋」とは

皆さん、一週間おつかれさまでした。月曜のLabor Dayで夏休みも終わり、いよいよ新学期とともに、秋の訪れですね。「食欲の秋」、「スポーツの秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」など、秋は様々な過ごし方がありますが、みなさんはどんな「実りの秋」をお考えでしょうか。

ChatGPTが提案する「実りの秋」

最近は、なんでもChatGPTなので、早速聞いてみたところ、さすがChatGPTですね。今年は、「心身の健康」、「学び」、「人とのつながり」、「自分らしさ」などのテーマを設定するといいと教えてくれました。AIと言えば、今週の『シェフや心理療法士まで！？ 仕事で広がるAIの「リアル活用術」5選』はおもしろかったですね。レストランメニュー用のワインや芸術活動におけるインスピレーションの源としてなど、ブレインストーミングの段階では極めて有効ですよね。

AIの光と影

一方で、『「AIと15時間おしゃべり」気づけば妄想の渦に？ チャットGPT依存の怖い現実』にあるように、いつの間にかえらい時間がたっていたということもよくあります。これまでも、YouTubeやSNSでもそんなことはよくありましたが、今後のAIの時代においては、より一層我々ひとりひとりの好みにあうように、カスタマイズされたコンテンツを、AIが自動的に選択、作成してくれるので、さらに“妄想”の世界に陥りやすくなってしまいます。

ネット依存と健康・生活への影響

 「アメリカ人の８割以上がネット依存症」という記事もありましたが、ネット依存（＝スマホ依存）は、メンタルヘルスや健康問題も含めて、社会的にも大きな影響をあたえているようです。というのも、依存症になるほどネットで時間を過ごすということは、その分だけ、他の「日常生活」に費やす時間が減っていることが多いからです。特に、「睡眠」、「運動」、「人との交流」の減少が特に問題となっています。

「人との交流」に関しては、アメリカでは、５人に一人が毎日寂しさを感じ（コロナ期の４人に一人よりは改善しているものの）、親しい友人がいない人の割合も1990年の3％から2021年(アメリカ的には、コロナ直後)には12％まで急激に上昇、結婚率も過去最低となっています。

子供たちへの影響とドーパミン依存

ネット依存症の影響は、子供たちにも大きな影響をあたえており、それは女子だけでなく、最近では男子への影響もおおいに懸念されています。「ソーシャルメディアなどの影響により、自殺を考える女子が3人に一人」というショッキングな情報はこれまでもとりあげてきましたが、男子に関しては、オンラインゲームが特に問題となっているようです。ゲームは、恒常的にドーパミン分泌を促すように作られており、依存症リスクが高いです。小さいころから、この「ドーパミン依存症」にかかると、その後アルコール、ギャンブル（最近、アメリカではスポーツもすべてギャンブルに繋がっていますからねえ）、薬依存症に陥る可能性が高くなります。

秋に向けて「実り」を探す

やはり、このような悪循環を避けるためには、「家族や友人と一緒に、目的意識をもった、人間的な日常生活」を送るということになるのでしょうね。（答えは、やっぱりChatGPTの言う通りですけどね。。。）

今週末は、3連休ですし、これからの秋にむけて、ゆっくりとご自身の「実りの秋」を探されるのはいかがでしょうか？ニューヨークですし、いろんなイベントに参加するもよし、周囲の観光スポットを巡るもよし、スポーツに興じるもよし、新たな人に出会うもよし。ニューヨークならなんでもありますもんね。

では引き続きよい週末をお過ごしください。

代表　武田 秀俊