ついに昨晩、アメリカ史上2番目($1.8 Billion = 約2650億円)の宝くじ(Powerball)に、当選者がでましたね。これまで3ヵ月にわたって当選者が出なかったために、ここまで当選金が膨らんだわけですが、当選者は私ではありませんでした。

当選後により幸せになるためには – 事前に使い道を考えておく(何事も準備が大事)
アメリカの宝くじは、夢を一夜にして現実に変える力を持っています。ただ、その大金が必ずしも幸せを保証するわけではなく、浪費や人間関係のトラブルに悩む例も少なくなく、急激な富の獲得によって心理的に不安定になる「突然の富症候群」も知られています。一方で、当選をきっかけに自分や家族、そして地域社会に良い影響をもたらした人々も存在します。
たとえば、テネシー州のロイ・コクラムさんは、2014年に$259Mを手にしました。彼は元僧侶で、俳優や舞台関係の仕事をしてきましたが、当選後はその資金を舞台芸術の発展に役立てる財団を設立。多くの若いアーティストを支援し、文化活動を支える存在となりました。
さらに、末期がんを患っていたラオスからの移民でオレゴン州在住のチェン・サイファンさんは、2023年に$1.3Bのジャックポットを当てました。彼は、当選金で医療費や家族の生活基盤にあてるとともに、地元のタイ・レストランなどをサポートしています。限られた時間を前向きに生き抜こうとする姿は、多くの人々に勇気を与えています。
こうした成功例に共通するのは、当選金を単なる贅沢のためではなく、「何に使うのか」という明確な目的を持って活かしている点です。
当選したら、まずするべきこと – 言いふらさず、まずは少数精鋭チーム作りを
まず、アメリカの宝くじの場合、「一括受取」と「年金型(毎年分割受取型)」があります。今回の$1.8Bも「一括受取」を選ぶと、実際の受取額は「割引現在価値」が適用され、約半分($830M)ほどになります。そこから、税金が徴収されるので、実際には約30%($520M)ほどが手取りとなります。
この金額でも、十分に「夢を一夜にして現実に変える力」がありますので、当選後の対応も事前に学んでおくことが重要です。まずは、当選したチケットの裏に、きちんと署名し、安全な場所で確保。その後、なるべく少数に相談し、少数精鋭の専門部隊(弁護士、会計士、フィナンシャルプランナー)を作りましょう。
当選していないと思っても
ちなみに、アメリカでは大型宝くじで、年間$400Mあまりの当選金に対して、当選者が名乗りでないようで、まずは小さな額でも当たっていないかを確かめるのがいいと思います(何等賞かが当たっているかもしれませんしね)。
残念ながら、今回は当たらなかったかもしれませんが(そもそも、アメリカ人全体から一人を選ぶようなもんですし・・・)、数日間夢をみれただけでも、十分にチケット代は“回収”できたのかもしれません。また、こちらの記事を読んで、実際に当選した場合に備えることで、もう少し“夢の続き”にもなるかもしれないですし。
では引き続きよい週末をお過ごしください。
代表 武田 秀俊

RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで









