空の旅行者にとって、持ち込み手荷物のスペースを確保できるかどうかは大きな懸念事項。ロストバゲージが心配で、荷物を預けるのに料金がかかるとなると、つい持ち込みたくなるもの。一方、荷物棚(ビン)のスペースは限られている。となるとわれ先に乗り込もうと、搭乗時にレースが始まる。USAトゥデーが専門家に聞いて実情をレポートしている。

航空機メーカーや航空会社も努力はしている。ビンのスペースを拡張しているのだ。エアバスは「エアスペース・ビン」を2021年からジェットブルー航空などに納めている。ボーイングも737型機に「スペース・ビン」を搭載。18年からアラスカ航空などで使われている。とはいえ、少しでも余分なスペースがあれば座席を増やしたいのが航空会社、全ての乗客が満足するようにビンのスペースを確保することはどだい無理な話。
スピリット航空やフロンティア航空のように持ち込み手荷物に料金を課す場合は、ビンのスペースがあると考えて良い。ファーストクラスやプレミアムシートも同様だ。残念ながら、その他の場合は別。ビンにスペースがないかもしれないと覚悟しておいた方がよい。搭乗ゲートで預けることになっても驚かない、パニックに陥らない、怒らない。
これを避けたいなら選択肢は2つ。座席下に収納するか、涙をのんで預けるかだ。座席下のスペースに収めるとすると、バックパックが便利。トラベル用バックパックは洋服などもパッキングできるよう工夫されている。ショルダーストラップをしまい込むこともできる。軽装を旨とすれば、数日の旅行はこれで十分だ。
長期の旅行の場合は預けることになる。直行便ならロストの可能性は低い。国際線ではエコノミーでも無料で預けることができる場合もあるから、各航空会社のルールを確認すること。殺気だった他の乗客を尻目に、手ぶらで搭乗するのはすこぶる気分がいいものだ。
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