未成年への性的虐待などの罪で起訴され、2019年に収監先のメトロポリタン矯正センター(マンハッタン)で死亡した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告(以下、エプスタイン氏)の事件に関連して19日、イギリス王室のアンドリュー・マウントバッテン=ウィンザー氏(66)がイギリス警察に逮捕された。エプスタイン氏は莫大な寄付などを通じて、欧米政財界の有力者や王族らと極めて広いネットワークを持っていたため、世界中を巻き込んだ大スキャンダルに発展、米司法省が先日新たに公開した「エプスタイン文書」も大きな波紋を呼んでいる。

マンハッタンのアッパー・イースト・サイドの贅を尽くした邸宅を拠点に数々の性犯罪を犯していたエプスタイン氏だが、同被告が創設メンバーの一人で、自身も頻繁に利用していたマンハッタンの高級会員制クラブ、コアクラブが、同氏との関係を巡り火種を抱えていることを15日付のウォール・ストリート・ジャーナルが伝えている。
司法省が新たに公開した大量のメールには、エプスタイン氏が創設メンバーの一人として在籍していた時期だけでなく、会員資格が切れた後もクラブのスパに通い続け、運営側と密接に連絡を取り合っていた様子が記されている。オーナーのジェニー・エンタープライズさんは資金繰りや投資家への売り込み、設備選定、クレジットカードの支払いまで相談し、私的なやりとりも含まれていたという。
エプスタイン氏はスパの施術を定期的に受け、知人の女性を同伴することもあった。クラブ側は2003〜07年に約150人の創設会員の一人として所属していたと説明。エンタープライズ夫妻は「彼の社交圏にいなかった」と主張する一方、影響力ある金融アドバイザーとして意見を求めていた点は認めている。
コアクラブは2005年、リーマンショック前のバブリーな時代のニューヨークにオープン。ビジネス、芸術、テクノロジー、文化の各分野の著名人、いわゆる“新富裕層の社交場”としてスタートした。初期メンバーには、ジョンソン・エンド・ジョンソンの後継者ウッディ・ジョンソン氏、ブラックストーンCEOのスティーブン・シュワルツマン氏、元マイクロソフト幹部のネイサン・マイヤーヴォルド氏といった著名人が名を連ねていた。
コアクラブの入会金は05年時点で5万ドル、年会費は1.5万ドル(創設会員は入会金10万ドル)、プライバシーと“自由意志”を売りにしてきた。メールには、クラブが赤字に苦しんだ時期にエプスタイン氏宛に財務状況の報告が送られ、15年には投資提案の「売り込み過ぎは逆効果」と助言された内容も含まれていた。17年にはエプスタイン氏が約3万333ドルのスキンケアパッケージを購入したとの記録もある。「彼も女の子たちも、ときどき通っている」と、エプスタイン氏の助手は17年2月、経理担当者に書き送っている。さらに、18年には超富裕層の会員像を学ぶためにサウジアラビアの大型高級開発に関わるコンサルタントが視察に訪れたという。
クラブは23年、5番街の旧コカ・コーラビルへ移転。4フロアに広がる施設には試食キッチン、スパ「longevity」、プライベート上映室、屋上テラスなどを完備。しかし、施工不良などを巡り開発業者のマイケル・シュボを相手取り巨額の訴訟を起こし、相手側は家賃滞納などを理由に立ち退きを求めている。エプスタイン氏との接点が明るみに出た後も館内はビジネスランチ目的の会員で「通常運転」とする声がある。一方で、名門クラブほど「誰と付き合ってきたか」がブランド価値に直結するだけに、説明責任を問われている。
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