車内に放置したペットボトルの水、実はそのまま飲むと危険かもしれない。高温や紫外線の影響で、マイクロプラスチックの溶出や細菌の増殖が起きる可能性があり、知らずに口にすると健康リスクにつながることも。見過ごされがちな注意点を、改めて確認しておきたい。

大量のマイクロプラスチックが水中に
グルメ専門誌フード&ワインによると、マイクロプラスチックの研究はこの数年で急速に進化。肝臓へのダメージや炎症、酸化ストレスなど健康リスクとの関連が指摘されている。温度と紫外線曝露が、一般的な4種類のプラスチックに与える影響を調べた2023年の研究では、合計で数十億個のマイクロプラスチックが水中に放出されていた。
一方、冷蔵環境で保管されたボトルからは、ほぼ放出されなかった。14年にフロリダ大学で実施されたボトル入り飲料水16銘柄を摂氏70度で4週間保管した調査でも同様の結果となり、研究者らは「人間が摂取する最悪のシナリオ」と懸念。25年に国際学術誌に掲載された、温かい飲料と冷たい飲料に含まれるマイクロプラスチックの量を調べた研究では、同じ飲料でも冷たいものでは量が圧倒的に少なかった。繰り返し摂取することが特に問題で、マイクロプラスチック摂取に加え、高温は病原体の増殖も助長する恐れがある。
専門家は、高温環境での長期保管を避け冷暗所に置く、または再利用可能なガラスや金属製ボトルに移し替えることを推奨している。
ペットボトル火災にも要注意
また、車内のペットボトル放置を巡って思わぬ事故のリスクも指摘されている。特に注意したいのが、水を入れたペットボトルによる火災だ。透明なボトルがレンズのように太陽光を集めることで、焦点に熱が集中し、発火につながる「収れん火災」が起きる可能性がある。
アメリカでは消防当局などが車内や室内の窓際にペットボトルを放置しないよう注意を呼びかけている。専門家による実験では、条件次第で可燃物に引火するほどの高温に達するケースも確認されている。日常的に使用する身近なものだけに、置く場所や環境には注意が必要だ。
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