飛行機のエコノミークラスは「狭くて窮屈」というイメージがあるが、航空会社によって足元の広さには大きな差がある。商業航空関連ニュースサイト、シンプルフライングが発表した2026年版の調査では、JAL(日本航空)とANA(全日本空輸)がエコノミークラスのレッグルーム(シートピッチ)の広さで世界トップクラスに選ばれた。

JAL・ANAが業界トップクラス
調査によると、JALとANAのエコノミークラスのシートピッチは34インチ(約86.4センチ)で、業界平均とされる31~32インチを大きく上回る。特にJALは、座席数を増やす「高密度化」の流れとは逆に快適性を重視。ボーイング787型機では多くの航空会社が1列9席を採用する中、1列8席を維持し、座席幅や足元スペースに余裕を持たせている。さらに座席背面の薄型化により、膝回りの空間も広く確保しているという。
ANAは新型シート導入へ
ANAもJALと並び、快適性を重視した座席設計で知られる。同社はボーイング777-300ERや787-9などの長距離路線機材で34インチのシートピッチを標準化している。さらに2026年夏からは、ボーイング787-9に新型レカロシートを導入する予定だ。新シートでは膝周りのスペースがさらに約1インチ(2.5センチ)広くなる他、リクライニング角度も従来より大幅に改善。最大7インチまで倒すことができ、エコノミークラスとしては世界最高水準の快適性を目指している。
「安さ」だけでは選ばれない時代
エコノミークラスは、快適性と収益性のバランスが難しい商品だ。乗客は快適さを求める一方、予約時には運賃の安さを重視する傾向があるため、多くの航空会社は座席数を増やし、シートピッチを縮小している。しかし長距離路線では足元の広さが満足度を大きく左右する。特に日米路線では10時間を超えるフライトも多く、レッグルームの広さを重視して航空会社を選ぶ利用者も増えている。
足元の広さが旅の快適さを左右
航空券選びでは価格やマイレージが重視されがちだが、同じエコノミークラスでも座席の広さには差がある。長時間の国際線ではその違いが快適性を左右するだけに、次回の旅行では「足元の広さ」にも注目したい。
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