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ニューヨーク市から一時期姿を消した鳥、ミサゴが再びその数を増やしつつあり、人々から喜びの声が上がっている。
主に海岸沿いに生息するミサゴは、かつてクイーンズ区のジャマイカ湾でよく見かけられる鳥だったが、DDT(有機塩素系の殺虫剤、農薬)をはじめとする殺虫剤の使用が活発になった1960年代より卵の殻が薄くなりだし、90年にはついに1匹もヒナが生まれない状態にまでその生息数が途絶えた。これを受けて保護団体がミサゴの復活に取り組むようになり、DDTの使用が禁止された72年頃よりクイーンズにミサゴが戻ってくるようになった。今ではジャマイカ湾に生息するミサゴは飛躍的に増加しており、ミサゴ保護の第一人者でもある米国沿岸保護団体のドン・リーペ氏は「大変嬉しいニュースだ」としている。ミサゴは餌が多くあると繁殖も活発的になるといい、「最近の水質改善がミサゴの餌となる小魚を呼び戻したため、ミサゴが復活したのではないか」とリーペ氏は話している。
クイーンズ区の他にもスタテン島やブロンクス区のペラムベイパークでもミサゴの姿は確認されており、全米最大規模の鳥類保護団体、オーデュボン協会のトッド・ウィンストン氏は「マンハッタン区を含むニューヨーク市の上空をふたたびミサゴが飛ぶようになり、嬉しい気持ちでいっぱいだ」と話した。
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