日本のスーパーでは、「刺身用」「生食用」と表示された魚を家庭でそのまま食べることも珍しくない。一方、米国の一般的なスーパーでは、こうした表示をあまり見かけない。では、売り場のサーモンは生で食べられるのか。米食品医薬品局(FDA)は、生で食べる場合、寄生虫対策として、あらかじめ冷凍された魚を選ぶよう案内している。

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「Fresh」は「生食用」ではない

パッケージに「Fresh(生鮮)」と書かれていても、新鮮な状態で販売されているという意味で、生食用とは限らない。「Previously Frozen(解凍品)」は、一度冷凍した後に解凍して販売している商品を指す。ただし、表示だけでは冷凍した温度や時間までは分からない。

FDAは、生で提供する魚について、寄生虫を死滅させる方法の一つとして、華氏マイナス4度(摂氏マイナス20度)以下で7日間冷凍する基準を示している。家庭用冷凍庫で数日凍らせるだけでは、この条件を満たさない場合がある。冷凍しても、すべての細菌が死滅するわけではない。

「Sushi Grade」に公的な基準はない

アメリカで行われた研究によると、「Sushi Grade(すし用)」や「Sashimi Grade(刺身用)」には、政府が定めた統一基準や認証制度がない。販売店が生食向けの商品として表示しているもので、安全を保証する公的な認証ではない。購入する際は、魚売り場の担当者に生で食べる予定だと伝え、生食向けに処理された商品か、寄生虫対策の冷凍処理が済んでいるかを確認する。はっきり分からない場合は、加熱して食べる。

冷凍しても細菌はなくならない

冷凍は寄生虫対策になるが、すべての細菌を死滅させるわけではない。生食向けの商品でも、食中毒の危険がなくなるわけではない。購入後は華氏40度(摂氏約4度)以下で冷蔵し、表示や販売店の案内に従って早めに食べる。

妊娠中の人、小さな子ども、高齢者、免疫力が低下している人は、生や加熱が不十分な魚を避けた方がよい。