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鳥が人工物に衝突する、バードストライクの危険から航空機を守るためにフクロウを射殺したニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)を、動物保護団体が訴えていた裁判で、マンハッタン区の連邦第2控訴裁判所は26日、PAの行為は連邦法に抵触していないとする判決を下した。
動物保護団体フレンズ・オブ・アニマルズは、2013年にPAが害鳥駆除対策の一環としてジョン・F・ケネディー国際空港付近にいた3羽の白フクロウを殺処分したことが公表されると、PAを提訴していた。
同裁判所は、米魚類野生生物局(FWS)はPAに対し、広範な「駆除許可」の権限を与えており、これによりPAは飛行機を危険にさらす恐れのある、いかなる生物を殺処分することができるとしている。また、非常事態における殺処分の許可については規定に明確に記されていると述べた。
13年、ニューヨーク周辺に飛来する白フクロウの数が例年より増加していると発表したPAは、鳥の数の制御における正当性と旅客の安全とのバランスを考慮した対応を行うと約束していた。
同裁判所は判決文の中で、ラガーディア国際空港から飛び立った直後のUSエアウェイズの旅客機がカナダガンの群れに衝突し、ハドソン川に緊急着陸するという09年に起きた「ハドソン川の奇跡事件」を引用し、鳥は航空機にとって重大な問題であると述べた。

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