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ジャパン・ソサエティー(JS)で24日、塩沼亮潤大阿闍梨が講演を行った。塩沼大阿闍梨は、宮城県仙台市にある慈眼寺の住職で、修験道の本山、金峯山寺1300年の歴史上2人目となる、最も過酷とされる修行「大峯千日回峰行」と「四無行」を満行した人物。
修行の様子を日誌と映像で振り返りながら、修行中に起きた栄養不足による体の不調、クマと遭遇するなどの危機、幻聴や幻覚体験を、ジョークを時折交え観客の笑いを誘いながら、終始穏やかな口調で語った。極限状態でも心は感謝に包まれ、満行後には嫌な人にも優しく接することができ、胸のつまりがストンと落ちたという。「闇は自分の成長のためにある」ことを、命がけの修行から得た教訓とした。
聴講したウィンストン・ライトさん(50)とジェーン・ローターバックさん(50)は、「魂の素晴らしさに感嘆する。私たちなら絶対にできない。日常の中で自分を振り返る術も教わった」と話した。

司会のコロンビア大学教授で日本研究センター所長のベルナール・フォールさんの質問に答える塩沼大阿闍梨(photo: © Daphne Youree)
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