写真家の若生靖夫さん(71)が1982年から95年まで、マンハッタン区ハーレムで撮りためた1000枚以上の写真から厳選した100枚を展示する「WE LIVE IN HARLEM」が14日、123丁目ドゥワイヤー文化センターで始まった。当時の街並や人々の姿を活写している。初日となった14日、被写体となった人や長くハーレムに住む人など大勢の来場者でにぎわった。
娘の石橋円佳さんによると若生さんは円佳さんが幼いころから「大好きなハーレムに恩返しの写真展を開きたい」と話していたという。しかし若生さんは昨年春、 進行性の難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された。「限られた時間の中で1つでも多くのことをやりたい」と写真展の実現につながったという。
円佳さんは、「本来なら父が、『久しぶり』と、来場者にあいさつをしたかったと思う。皆さんが笑顔で楽しんでくださったよ、と報告したい」と話した。
レセプションには、写真に登場するグラフィティアーティストのフランコ・ザ・グレイトさん(89)も参加した。壇上で「若生さんのレガシーがこれからも残っていきますように」とたたえた。ハーレムを愛し、ハーレムに住み続ける人の魅力は、「人種差別に負けずに良いものを作ろうとの思いが強いところ」だという。若生さんも「35年前からやりたいと思っていた。あの頃のみなさん、お元気ですか?」とビデオメッセージを寄せた。27日まで。
写真展の詳細はwww.dwyercc.org を参照。入場無料。

展示写真のうちの1枚。野球帽をかぶったアンドリュー・ウェリントンさんは現在32歳。この日訪れ、「これはぼくだ!」と指を差して喜んでいた。詳細はwww.dwyercc.orgを参照 (photo: Yasuo Wakaiki)

若生靖夫さん

展示写真の中央左端に写るアンドリュー・ウェリントンさんは現在32歳。14日、「これはぼくだ!」と指を差して喜んでいた(photo: Yuriko Anzai / 本紙)

photo: Yuriko Anzai / 本紙
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