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ピンク色のかつらや極彩色のアイシャドウ、プロ向けのヘアケア用品、ハロウィーンのコスチュームから大人のおもちゃまで、多彩な品ぞろえで知られる化粧品店「リッキーズ」が今年の夏の終わりまでに2店舗を残して閉店することが明らかになった。ニューヨークポストなどが18日、報じた。
「リッキーズ」は美容コンサルタントのリッキー・ケニングさん(56)が1989年、マンハッタン区グリニッジビレッジに1号店をオープンしたのが始まり。ドラァグクイーンのルポールが羽毛の襟巻きやつけまつげを買いに来たり、ラッパーのリル・キムがリッキーズで買ったピンク色のかつらをミュージックビデオで使用したりした。ピーク時の4年前には市内に29店舗を展開していたが、現在は4店舗にまで縮小。今年の夏が終わるまでにさらに2店舗減り、同区ユニオンスクエア駅近くのブロードウェー830番地とソーホーのブロードウェー590番地にある2店舗を残すのみとなる。
ケニングさんは2012年、香水専門店「パーヒュームマニア」を経営するヌスドルフ家に所有権の大部分を売却。ビジネス縮小の原因についてケニングさんは同紙に、新しい所有者が美容ビジネスの経験を持たない人間に経営を任せたのが原因と指摘する。「私は客のことを熟知していた。ベービーブーマーやミレニアル世代と共にファッション文化を育み、素晴らしいビジネスに育て上げたのに」と目を潤ませた。
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