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ニューヨーク市の公立学校の調理場の職員は、学校が休みの夏の間も勤務し、多くの市民に食料を配給していた。ニューヨークタイムズが15日、報じた。
市では今夏、教員や学校関係者のほとんどが自宅待機となっていたが、市内の公立学校の3分の2にあたる約3000人の調理職員は出勤し、生徒や新型コロナウイルスの影響で食料の確保が困難となった市民のために、朝食や昼食、夕食の調理と配給にあたっていた。これまでにも、サマースクールやキャンプなどの準備のため、調理職員の多くは夏も働いていたが、今年は例年と同じ職員の数で、準備する食事の量は毎日、18万から42万食以上と2倍以上となった。パンデミックが始まる前、市内では約120万人以上が食糧不足に陥っていたが、現在はコロナの影響で200万人以上と推定されている。公立学校の430カ所以上に設置された食料配給所では、IDや登録は不要で、誰でも食料を受け取ることができる。3月以来、市内5区の配給所で5400万食以上が配られた。
市では21日から、公立学校で通常の対面式授業が再開するが、調理場職員は食料不足の市民に食料を配給しながらも、100万人以上の生徒に安全な食事を作らなければならない。職員らは、マスクを着用し感染予防対策を行いながらも、換気が悪く高温となる調理場で調理することや、増え続ける作業量、また夏休み期間中よりも出勤する職員が増え調理場が混雑するため、ウイルスの感染を懸念している。

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