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ニュージャージー州の元知事で、現上院議員のリチャード・コーディ氏は20日、同州下院議員のルーベン・ラモス氏と共に、たばこの購入が可能となる最低年齢を現行の18歳から21歳に引き上げる議案を同州議会に提出した。コーディ氏は提案理由について、「肺がんなどによる死亡リスクを高めるという喫煙の危険性を、しっかり若者に伝えなければいけないため」と説明した。
ニューヨーク市でも同様の条例案が先月、ニューヨーク市議会議長のクリスティン・クイン氏によって発表され、全米の各地方政府からの注目が高まっていた。だが、市民の喫煙率低下対策を推進する同市のマイケル・ブルームバーグ市長の支持を受けているクイン氏と違い、ニュージャージー州のクリス・クリスティ知事がコーディ氏を支持する保証はない。
禁煙活動家らは、たばこの購入年齢制限を引き上げることで若者の喫煙習慣を止めるまたは遅らせることができ、健康へのリスクを軽減できると訴えている。だが一方で、反対派からは法律上では成人とみなされている18歳以上の市民に喫煙の自由を与えないのは不公平、という声も上がっている。
たばこの小売店経営者らは、違法たばこがまん延する闇市場や年齢制限の低い他都市で購入する若者が増えるだけ、と示唆している。
米国で最も売れているブランド「マルボロ」を発売する大手アルトリア・グループと、「キャメル」などの主力ブランドを持つR.J.レーノルド・タバコ・カンパニーは、同議案に対するコメントを控えている。
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