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ニューヨーク市から“次世代タクシー”として認定を受けている日産「NV200」の生産がこのほど、メキシコのクエルナバカ工場で始まった。同タクシーは10月末から順次導入される。
2011年5月に市の次世代タクシーコンテストで一位に選ばれた同車種は、ゆとりある車内空間やスライド式のドア、パノラミックルーフが特徴で、車内には乗客用のコンセントとUSBプラグが備え付けられている。
ニューヨーク市内を走るタクシーは現在使用されている燃費の悪い旧型タクシーに替わり、10月31日以降、このNV200が順次引き継ぐことになっている。
低燃費で環境にも優しいとされる同車種だが、誰もが歓迎しているわけではない。数年前までイエローキャブの大半を占めていたフォード社の「クラウン・ビクトリア」はV8エンジンの大排気量車で、これに乗り慣れたタクシー運転手や、慌ただしいマンハッタン区の乗客にとって、4気筒のNV200は加速が足りないと感じるかもしれない。
また車種を一つに限定してしまうことを懸念する反対派は、導入差し止めを巡りタクシー・リムジン委員会(TLC)を訴えており、未だ決着はついていない。
さらにNV200の生産はメキシコで行われるため、国産ではないとする声や、車両に車椅子対応の設備を備えていないという批判もある。
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