シティバイク駐輪場で怪我 歩行者2人が市を訴える意向

安全面が問われるシティバイクのステーション=4日、マンハッタン区ミッドタウン(photo: Hattori)


 5月27日の開始以来、累計利用者数が350万人を超えたニューヨーク市の自転車シェアリングプログラム「シティバイク」だが、歩行者2人がバイクステーションで怪我をしたとして、市を訴える意向であることが明らかとなった。2人は訴訟に先駆け、損害賠償請求権を保全するための事故通知書を提出している。
 同プログラムに関係する怪我により通知書が提出されるのは、今回が初めて。
 通知書によると、マンハッタン区チェルシー在住の男性は5月5日午後2時ごろ、ユニバーシティー・プレイスと13丁目付近にあるバイクステーションで転倒した。目が不自由なその男性は歩道とステーションの色が同じ灰色であるため、その間に空いた約15センチの隙間に気付かず足を取られ、足首をひどく捻挫。2回のレントゲンと理学療法による治療を受けたとして、治療費500ドルを市に請求する予定。
 また別の女性は、プログラム開始前の4月24日、センター通りとワース通り沿いに既に設置済みであったステーションにつまずき、膝、左肘、背中、首を負傷。病院で治療を受けた。女性は、市に100万ドルの損害賠償を求める意向。市交通局によると、シティバイクの業者は保険に加入しているという。