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ニューヨーク州議会上下院の会期が、残すところあと2週間となった。今秋の中間選挙を睨み、再選を誓うアンドリュー・クオモ知事をはじめ、これを阻もうとする議員らは、すでに選挙活動を開始している。
今会期中に議案として提出されながら、未採決で終わると予想される課題はいくつもあるが、そのうち主要なものは以下のとおり。
①最低賃金の引き上げ
州の最低賃金を10.10ドルまで引き上げるとする案にクオモ知事は支持の意向を示していたが、物価上昇と雇用減少につながるとする反対派がこれに抵抗している。
②医療用大麻の合法化
クオモ知事は、州内にある20の病院で大麻使用を許可する試験プログラムを発表。また衰弱性の疾患に限って、患者の大麻使用を認めるとする法案を提出した。
③ヘロイン対策
違法薬物中毒者の増加を受け、予防や使用に対する厳罰化など、これまでに30以上の法案が提出されている。そのうち麻薬拮抗剤ナロキソンを薬局が処方薬として扱うことができるようにする法案が上下院を通過した。
④「ドリーム・アクト」法案
不法滞在者の若者に在留許可を与える法案の一環で、学生に公的学費援助を許可する法案は、これまで下院では可決されているが、上院では否決に終わっている。
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