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クイーンズ区のメリンダ・カッツ区長は7月30日、同区の沿岸地域アストリア・コーブにおよそ1700戸の住宅を建設するという提出済みの開発計画を承認しないよう、市に勧告した。
アルマ・リアルティーを筆頭とする開発業者らにより編成された開発計画チームは、「ビル・デ・ブラシオ市長の促進する住宅計画に沿うよう、条例で定められた通り、床面積全体の20%を低所得者向けの手頃な価格の住宅にする」という土地利用計画を、申請書に添えて市に提出した。だが区長は、20%では十分な割合といえず、計画されている住宅の家賃は“手頃”と呼ぶには、現在のアストリアの平均家賃と比較しても高額過ぎると批判した。
また、同エリアでの建設工事が始まると、出入り車両のために周辺の幹線道路が渋滞し、近隣住民への負担となることを懸念している。
開発チームの代理人弁護士ハワード・ワイス氏は、「区長の勧告は残念だが、それは数少ない懸念に基づいたものであり、密度やビルの高さ、全体の設計など計画の本質的要素に対するものでないことは喜ばしい」と、先行きを楽観視しているという。
カッツ区長の勧告に拘束力はなく、これから数週間のうちに都市計画審議会および市議会により、最終決定が下される。
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