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専門家の調査によると、全米36都市で約2300万回利用されている「シティ・バイク」などの各自転車共有プログラムで、これまで一度も死亡事故が起きていないことがこのほど明らかになった。
2013年5月にシティバンクがスポンサーとなってシティ・バイクの貸し出しが始まったころ、評論家やテレビの司会者らは自転車の初心者がいることやヘルメットを使用していないこと、また市内の混雑した交通事情から、悲惨な事故が起きると予想していた。しかしシティ・バイクの代表者は、2013年5月の導入以来40件の事故が報告されているものの、1件の死亡事故も起きていないと述べている。
市の管理者であったジョン・リュウ氏は自転車に乗る際のヘルメット着用を義務化しようとしたが失敗に終わっている。
「車体は重く、重心も低い。またタイヤは大きく、ドラム式ブレーキが使用されているため雨でも滑りづらく、スピードが出過ぎない構造になっている」と専門家の1人は述べた。タクシーが自転車車線に入り込んだり、歩行者が携帯電話を操作しながら自転車エリアに入って来ても大きな事故が起こらないのは、このような理由があるという。
通勤でシティ・バイクを利用するトーマス・ブレレトン氏(53)は、「まるでペダル付きの戦車を運転しているようだ」と話す。
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