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ナチスのシンボルでもある「スワスティカ(鉤十字)」を記した横断幕が11日、ロングアイランドのサウスショアの海水浴場で飛ばされ、物議を醸している。
ユダヤ教のシンボル、“デイビッドスター”の中に鉤十字が描かれた横断幕を掲げたのは、新宗教ラエリアンの信者たち。異星人からのメッセージを人類に普及させるために1973年に創立されたという同団体は、11日を鉤十字復位デーと定め、ピースマークなども描かれた横断幕を海水浴場で飛ばし、宇宙人用の大使館建設も呼びかけた。ラエリアン信仰者は鉤十字は元々ヒンドゥー教や仏教で用いられた平和のシンボルであるため、その名誉回復に努めていると主張しているが、これらの行動に対しユダヤ人をはじめとする多くの人から批判の声が上がっている。
ユダヤセンターでラビ(聖職者)を務めるレズリー・ショッツ氏は、「どのような理由であろうと、ナチスのサインである鉤十字はホロコースト生存者やその家族に未だ大きな痛みを与えるもの」とし、「最近サウスカロライナ州の州議事堂の敷地内から南部連合旗が外された例にみられるように、差別をもたらしたシンボルが人を傷つけることを理解して欲しい」とエーエム・ニューヨークに話している。これに対し、ラエリアンのメンバー、トーマス・カエンジグ氏は「ヒトラーに汚された鉤十字のシンボルを復位させているだけだ」と反論している。
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