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25日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市周辺で7つの医療施設を運営するマウントサイナイ・ヘルス・システムは同日、マンハッタン区の16丁目と1番街のベス・イスラエル・ホスピタルを4年後に閉鎖し、別の小規模なビルへ移転すると発表した。
同社の最高経営責任者、ケネス・L・デイビス氏によると、125年以上にわたり診療を続けてきた同院では昨年、1億1500万ドル(約126億円)の営業損失を出し、引き続き営業を継続した場合、今後10年間に20億ドル(約2200億円)を損失するという。また医療の進化により、長期で入院する患者が減ってきたことから、大病院の必要性も低くなっていると説明する。
新しい病院の建設は2017年に開始される予定で、ベッド数は現在の825台から約70台に減り、認知行動療法と外来手術の専門分野を拡大していくという。また、数ブロックの距離に救急科を設け、3カ所の外来患者用施設も開設する。新施設の完成後に閉鎖される病院は売却予定で、その売却益は改築の費用に充てられる。規模の縮小により職を失うスタッフは、同病院から転職のサポートが受けられる。
市では2000年以降、財政難により19の病院が閉鎖や全面的な改革に追い込まれているという。
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