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ニューヨーク州都市交通局(MTA)は25日、ニューヨーク市内の地下鉄システムの再建計画を発表した。故障が多い信号系統の修理や、より多くの乗客を収容できるようL線の一部座席を試験的に撤去するなど、30以上の短期的措置が盛り込まれている。8億3600万ドル(約930億円)の予算がかかる見込み。
ビル・デブラシオ市長は24日、MTAに対して地下鉄システムの改善を要請する勧告書を提出し、具体的な数値で改善度を示す報告書の提出を提案した他、地下鉄の運行状況や待ち時間などのデータも公開するよう求めていた。
アンソニー・ショリス副市長が「地下鉄システムは改善するどころか崩壊しつつある」と指摘するように、ここ数年で地下鉄の遅延率は200%増加しており、地下鉄システムの見直しは急務とされている。
同局長はニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事がMTAに約80億ドル(約8950億円)の予算を組んでいるのに対し、デブラジオ市長は約25億ドル(約2800億円)しか計上していないと批判しているが、この背景には問題の多いMTAを巡って生じた知事と市長の確執があり、それが解消されるまで本当の改善は見込めないだろうともいわれている。
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