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【2日付amニューヨーク】ニューヨーク市で再開発が進んでいることを受け、マンハッタン区29丁目界隈の住民グループはこのほど、街並みを守ろうとウェブサイトで請願を開始した。
市民運動「5番街316番とノマドの破壊を止めよう」では、高層ビル建築のために次々と壊される歴史的建造物の保存に取り組んでいる。5番街と32丁目の南西の角には築115年のビル、カスケル・アンド・カスケルが立つ。同ビルはフランスで生まれた建築様式のネオクラシック調で、グランドセントラル駅やニューヨーク公共図書館本館などと同様、外壁に彫刻が施されている。同ビルを取り壊して40階建ての高級コンドミニアムにする計画が浮上しており、請願は、その阻止とノマドの街並み保存を歴史的建造物保存委員会などに求めている。
運動の発起人マリオ・メッシナさんは、「美しい建築物は世界に誇る財産。後世に残すべきだ」と話す。歴史的建造物に詳しいジョージ・カルデラドさんは、「この地域でネオクラシックのビルはこれだけ。極めて貴重」と評価する。
2日の時点で約9000人分の署名が集まっており、同委員会は現在、同ビルの保存について検討中だという。

カスケル・アンド・カスケル(photo: Eden, Janine and Jim)
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