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【16日付メトロニューヨーク】貧困問題に取り組む非営利団体、コミュニティー・サービス・ソサエティー(CSS)は16日、地下鉄の無銭乗車の取り締まりに関し、ニューヨーク市警察(NYPD)は貧しいアフリカ系を標的にしているとの報告書を発表した。
CSSの報告書「2ドル75セント不足という犯罪」では、2016年のブルックリン区における無銭乗車逮捕について分析。「17年の最初の3カ月では、NYPDは4600人を逮捕。そのうちの90%はアフリカおよびヒスパニック系の市民だ」と指摘している。また、「16年の統計では、無銭乗車を理由とする逮捕者の半数を、人口比13.1%の若いアフリカ系男性(16歳から36歳)が占めている」と述べている。
さらに、市は毎年5000万ドル(約56億円)もの予算を使い、主に貧しいアフリカ系を標的に無銭乗車の逮捕、起訴および罰金徴収を行っていると批判。この予算を、貧困層の地下鉄利用補助に回すなど前向きな福利政策を実施すべきだと提案している。
一方、NYPDはCSSの主張を否定。「無銭乗車は違法。違法行為を犯した者には召喚状の発行や逮捕を行う」との声明を出している。

sondergaard
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