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【11日付amニューヨーク】ニューヨーク市内の地下鉄やバスを運営するニューヨーク州都市交通局（ＭＴＡ）次期局長に、アンディ・バイフォードさんが選ばれた。「危機的状況にある交通機関を健全化する」と意気込んでいる。
バイフォードさんは英国生まれの52歳。ロンドンの地下鉄運営に長年携わった後、オーストラリアのシドニーを拠点とした交通網で最高執行責任者、カナダのトロント交通委員会で最高経営責任者を歴任した。特にトロントでは経営風土を変え、インフラ改善を実施して公共交通機関への信頼を取り戻した。その手腕が買われ、来年からＭＴＡの局長に就任する。
市内の地下鉄の遅れは2012年から200％上昇し、バスは全米の大都市では最も走行速度が遅い。景気が回復し人口も増えているにもかかわらず、共に利用者数は減っている。バイフォードさんは、「トロントの公共交通機関の規模の約４分の１だが、課題は似通っている」とし、「人口増加、インフラの老朽化、そして資金不足と３重苦だ」と指摘した。トロントで公共交通機関を利用して問題点がよく分かったとの実体験を生かし、ニューヨークでも「地下鉄やバスに乗って、従業員や乗客の生の声を聞き、反映する」と話している。
アンディ・バイフォードさん（photo: HiMY SYeD）
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