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【10日付ニューヨーク・デイリー・ニュース】マンハッタン区の連邦裁判所の陪審団は8日、「ウォール街を占拠せよ」のデモに参加中、ニューヨーク市警察(NYPD)の警官から暴行を受けたと主張する男性が市を相手に起こした訴訟で、同警官を有罪とするが、男性への損害賠償額をわずか1セント(約1円)とする評決を下した。
デモ3日目の2011年9月20日、同区ローワーマンハッタンのズコッティパークでデモに参加していたエリック・ガースバチャーさん(27)は、逮捕された際にNYPD第1分署のエドワード・ウインスキー警視から暴行を受けたと訴えていた。乱暴な逮捕の様子は映像に収められており、ガースバチャーさんは14年、前頭部に重度のあざや傷を、また背中、首、肩、腕、手首に長期に及び痛みを負ったと主張した。
原告側の弁護士は、「陪審団はNYPDが20歳の学生の憲法上の権利を侵害したことを認めた」とし、評決を勝利と捉えたが、市法律部特別連邦訟務課のパット・ミラー課長は、「1セントの評決はこの訴訟にほとんどメリットがないことに陪審団が同意したことを示す」と述べた。
ガースバチャーさんは公務執行妨害などでいったん起訴されたが、地区検事局との司法取引により起訴を却下されている。

「ウォール街を占拠せよ」の様子(photo: David Shankbone)
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