郵便物1万7000未配達の疑い 「多すぎて手に負えない」と配達員

 【21日付ニューヨークタイムズ】郵便物を配達せず自宅や職場のロッカーに貯め込んでいたとして、捜査当局はブルックリン区の勤続16年以上の郵便配達員、アレクセイ・ジャーマッシュ被告(53)を19日、郵便物引き留めと配達遅延の疑いで逮捕し、同罪で起訴した。「郵便物が多く、手に負えなかった」と起訴内容を認めているという。
 起訴状によると、同被告は2005年ごろから10年以上にわたり、勤務していた同区ダイカーハイツの郵便局出しの約1万7000の手紙や小包を配達せずに隠匿。逮捕に先立ち、捜査当局が押収した未配達郵便物の数は同被告の自家用車から約1万、自宅アパートから約6000、職場のロッカーから約1000に上っていた。米郵便公社の監察官事務所に今月、「路上の車内に郵便袋がある」との情報提供があり、駆け付けた監査官が車内で20袋の郵便袋を発見。車の停車場所近くの同被告宅を訪れ、事情を聞いた。同被告はこの車が自分のものであり、郵便物の多さに圧倒されて放置したことを認めたという。
 同公社によると2016年10月から17年9月の間に郵便物の未配達が1364件報告されており、409人が逮捕された。こうした郵便物は通常、後日配達されるという。

United States Postal Service

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