ニューヨーク市の地下鉄やバスの運賃は、市内で売られているトッピングなしのピザのスライス1枚分の価格に相当するーー。市内にはこの「ピザの法則」があるといわれてきたが、もはや通用しなくなっているという。ウォール・ストリート・ジャーナルが2日、伝えた。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)は2月末、地下鉄やバスの1回分の運賃を2ドル75セントで据え置く決定を下した。「ピザの法則」にのっとるとピザの価格も維持されるはずだが、そう単純ではないらしい。
同紙によると現在、市内のピザの価格は、スライス1枚99セントの激安店から、1枚3ドル50セントから5ドルするグルメ志向のピザ店まで幅広い。これらの中間に位置する昔ながらの老舗ピザ店にしても、スライス1枚が2ドル75セントで買えることは珍しく、マンハッタン区やブルックリン区の一部では、スライス1枚が3ドルから3ドル50セントするのが相場だというのだ。
同紙によると、「ピザの法則」は全くの偶然だったと話すピザ店主もいれば、近年、人件費や賃料が急激に上がって価格が上がったという経営者も。MTAの広報担当は同紙に「運賃の決定にピザの価格を考慮したことはなく、物価上昇率に基づいている」と回答。ピザの価格が急騰しても、運賃の値上げは段階的に行うため一致しないそうだ。
運賃を超えたピザ1枚の価格 「ピザの法則」もはや通用せず
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