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ニューヨーク州立大学(SUNY)ニューパルツ校で、学生寮などに奴隷所有者の名前が付いているとして問題となり、この秋から変更することが決まった。ニューヨークタイムズが2日、報じた。
同校は、マンハッタンから約80マイル(約130キロ)北のハドソン川近くにあり、1828年の創立。7500人の学生中、6%が黒人だ。大学のあるニューパルツの公式サイトによると、この土地は1677年、フランスでのプロテスタント弾圧を逃れた「ユグノー」の6家族に買い取られた。そこで大学の食堂と5つの学生寮に、その6家族の名を付けて記念した。たとえばデヨ家を記念する「デヨ・ハウス」という具合だ。
ところが同紙によると、この6家族はいずれも奴隷を所有していたことから、不適切との声が上がった。大学では教職員と学生の委員会を設立。公聴会を開催するなど数カ月に及ぶ議論の末、委員会は満場一致で名称変更を提案した。大学の評議会も多数決でこの秋から全て変更すると決定した。ドナルド・クリスチャン校長は同紙の取材に「奴隷所有者の名前の付いた建物で、寝泊まりや食事を学生に強いるわけにはいかない」と語っている。
これに対し、6家族の子孫は「今の時代のモラルを昔の人に当てはめるのは不公平」「町の伝統を踏みにじる」などとして、大学の評議会に決定の取り消しを求めていると報じられている。

「デヨ」の名が付いた学生寮(photo: SUNY newpaltz)
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