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ライカーズ島刑務所に勾留されていた、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの被告が7日、死亡した。プライド月間でLGBTQなど性的少数者の権利保護の動きが活発になる中、トランスジェンダーの権利や司法制度改革の活動家などは、死因究明を求める声を高めている。ニューヨークタイムズが11日、報じた。
同紙によると、死亡したのは男性から女性に性別を変更した、レイリーン・ポランコ被告(27)。ニューヨーク市矯正局(DOC)によると今年4月、タクシーで運転手にかみ付き、運賃を支払わなかったとして暴行と窃盗の疑いで逮捕、起訴。500ドル(約5万4000円)の保釈金を支払えず、同刑務所に勾留されていた。
今月7日午後、同被告は監房の中で意識不明の状態で発見され、救命措置を受けたが間もなく死亡。目立った外傷はないが、死因は11日の時点で特定できていない。被告にはてんかんの持病があり、DOCにも報告されていたという。
LGBTQの活動家らは、ポランコ被告の死が性的少数者に対する差別や嫌がらせの典型例だと主張。性的少数者を暴力から守る非営利団体、NYCアンチ・バイオレンス・プロジェクトは10日夜、被告の死因究明を求める集会を催し、数百人が参加した。被告の友人は「起訴内容について争っていたのに、死刑になった」と非難。同刑務所で収監歴があるというアレキシー・ソトマヨールさんは「刑務所には何度も入ったが、死んでいく人を多く目撃した。市は性的少数者には何の保護も与えようとしない」と批判した。
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