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今月になってニューヨーク市内で停電が相次ぎ、電力会社コンエジソンに懸念が高まっている。市を猛暑が襲った21日、ブルックリン区などで5万戸が停電した。コンエジソンの広報担当、アラン・ドルーリーさんは同社の電力供給システムについて「信頼性が高い」と誇るが本当だろうか。ニューヨークタイムズが23日、報じた。
同紙がドルーリーさんの話として伝えたところによると、電力需要は平日にはビジネス街に集中。同社は1万3000メガワット以上の供給が可能だ。週末は家庭での電力使用が増え、電力需要の過去最高記録は1万1855メガワット。猛暑に襲われた21日の市内の電力使用量は1万2063メガワットまで増加していた。需要の高まりと暑さにより電力供給システムに「多大なストレス」がかかったため、一部地域を停電させ、被害が拡大するのを防いだという。
こうした需要の激増に対応できるかが焦点だ。温室効果ガスの排出削減努力は電力需要を抑える。ただし、抜本的には「投資によるインフラの強化が不可欠」と専門家は指摘する。コンエジソンはこの1月の料金改定案で、「2020年に4億8500万ドル(約527億円)の設備投資」を見込んだ。改定にはニューヨーク州の承認が必要。猛暑時などの停電を回避するための道のりは長そうだ。

コンエジソンが公開している、停電している地域を示すマップのスクリーンショット
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