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ニューヨーク市警察(NYPD)は7月27日、スタテン島で男性警官が自殺したと発表した。NYPD警官の自殺は今年に入って7人目。警官や消防隊員の死因は、殉職よりも自殺が多いとの調査もある。精神疾患を恥じ、専門家の支援を求めない土壌が一因のようだ。amニューヨークが同31日、報じた。
同紙がNYPD報道官の話として伝えたところによると、27日に死亡した警官は午後4時ごろ、自身を銃で撃って自殺。ジェームズ・オニール本部長は同日、警官らに向けて「自分を弱い人間だと感じてくれてかまわない。困難に直面していても全く問題ない。助けを求めてほしい」と呼び掛けた。
非営利団体ルーダーマン・ファミリー・ファンデーションがこのほど発表した報告書によると、事件や事故の現場に最初に駆け付け対応に当たる警官や消防隊員の死因は、殉職よりも自殺が多い。2017年に全米で、消防隊員103人と警官140人の自殺が報告されていたが、殉職は消防隊員が93人で警官は129人だった。NYPDでは今年、警官7人が自殺したのに対し、殉職したのは1人だけだ。
報告書は自分を犠牲にしてでも他人を守ることを任務とする警官や消防隊員にとっては、精神疾患は「恥ずべきこと」「不名誉なこと」と捉えられる傾向が強いと分析。精神を病んでも専門家に相談することを避ける傾向にあるという。
報告書はまた、消防隊員や警官が精神疾患に陥る理由の1つとして、常に精神的なトラウマにさらされることを挙げた。警官は在職中、暴力や死、児童虐待などの現場に、平均188回立ち会う。こうしたトラウマが、PTSDやうつ病など、自殺につながる精神疾患を引き起こすと伝えている。
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