NY市長、父の自殺を語る 「助け求める強さもある」、警官自殺受け

 ニューヨーク市警察(NYPD)の警官による相次ぐ自殺を受け、デブラシオ市長14日夜、自身が18歳のときに自殺した父親について語る文書をNYPDに宛てて送った。自殺を考えている警官に助けを求めるよう呼び掛けている。ウォール・ストリート・ジャーナルが15日、報じた。
 文書には、第2次世界大戦で勲章を受けた元軍人の父親が、戦場で足の一部を失ったことや、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)、アルコール依存症に苦しんでいたことが記されている。「父はこの苦しみに耐えられなかった」としながらも、「私の経験から言えることは、助けを求めることもまた『強さ』なのだ」と、1人で悩まず専門家の助けを求めるよう呼び掛けた。
 デブラシオ氏はまた、15日の別の会見で、警官がメンタルヘルスの支援を受けやすい環境を整え、低価格にするための方法を市が検討していると発表。文書が送達された直後には、NYPD勤続25年の警官がクイーンズ区で自殺、今年9人目となった。今年は過去10年以上の間で、最もNYPD警官の自殺が多い年になりそうだという。

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