朗読と音楽で誘う「怪談」の世界 ジャパン・ソサエティー

 ジャパン・ソサエティーは24日(木)午後7時30分から、「小泉八雲朗読のしらべ:怪談〜恐怖の底より聞こえる救いの叫び声」を開催する。
 俳優の佐野史郎と、作曲家でギタリストの山本恭司が2007年から続けている朗読とライブ音楽のシリーズ「小泉八雲朗読のしらべ」の米国初演。公演は日本語で行う(英語字幕付き)。入場料は一般30ドル、会員25ドル。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、米国で新聞記者として暮らした後に日本に渡り、島根県松江で知り合った小泉セツと結婚し日本に帰化、日本に伝わる恐怖譚や奇怪な民話を収めた作品集「怪談」を著した。公演は、松江出身の佐野と山本が、「怪談」の中からか《おしどり》と《かけひき》、「霊の日本」から《因果話》、「カルマ」から《幽霊》を選び、さらにハーンが松江の美しさをつづった小エッセイ「神々の国の首都」を加えて構成。また、ハーンの曽孫で民俗学者の小泉凡さんが、神道に基づく日本の祖先信仰に深く共鳴したハーンの日本観や、異文化を広く受け入れたハーンのオープンマインドについて解説する。

Koichi Morishima

Japan Society
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