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冤罪で30年以上服役した男性が先月30日、マンハッタン区ハーレムのアポロシアターのアマチュアナイトに出演した。ニューヨークタイムズが8日、男性の波乱万丈の人生を報じた。
アーチー・ウィリアムズさんが性的暴行と殺人未遂の容疑で有罪判決を受けたのは1982年。猛暑と横行する看守の暴力、劣悪な衛生環境から「血塗られたアンゴラ監獄」と呼ばれるルイジアナ州立刑務所で36年を過ごした。指紋鑑定が決めてとなり冤罪が判明、今年3月に釈放された。歌が好きで、刑務所でもゴスペルバンドに参加していた。「歌があったから生き延びることができた。アポロシアターに出演することは、幼い頃からの夢だった」とウィリアムズさんは話す。
会場には家族や友人らが詰めかけた。冤罪事件の被害者や、冤罪受刑者の法的支援団体「イノセンスプロジェクト」のメンバーの顔もあった。ウィリアムズさんは、無条件の愛をテーマにしたスティービー・ワンダーの「アズ(As)」を熱唱。3位に入賞した。
釈放後はカリフォルニア州オークランド市に在住。大学に入学し、勉強もしている。それでも、自由な生活に適合できず、苦闘の毎日だという。
ウィリアムズさんは13日、アマチュアナイトの2次予選に出場の予定だ。

ウィリアムズさん。イノセンスプロジェクトの公式ホームページより(photo: Vanessa Potkin/Innocence Project.)
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