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障害者が社会参加できるように、物理的および心理的バリア(障壁)の撤廃を目指した車椅子の活動家、マリリン・サビオラさんが11月23日、ブルックリン区の自宅で亡くなった。74歳だった。サビオラさんが上級副社長を務める、非営利の障害者支援団体インデペンデンス・ケア・システムが発表した。ニューヨークタイムズが2日、報じた。
1945年7月13日、マンハッタン区生まれ。55年に小児麻痺を発病し、四肢が不自由になり車椅子生活となった。70年にロングアイランド大学で心理学の学士号を、2年後にNYUでリハビリテーションカウンセリングの修士号を取得。大学生だった60年代後半から障害者のための活動を開始。歩道と車道間などの段差解消をはじめ、着替えや入浴など生活面での介護に対する財政的支援を実現した。障害者への対応に遅れていた公共交通機関に抗議するため、車椅子でバスの行く手を阻むなど行動派としても知られた。ニューヨーク市の障害者支援室長、ビクター・カリセさんは「福祉政策の最前線で闘った」と悼んだ。
73年、それまで住んでいた障害者用施設を出てアパート暮らしを始めると、家族や友人から「勇気がある」と言われたという。同紙の2010年の取材に「コンサートや店などに行っても、車椅子を使う人に出会う。30年前には考えられなかった」と進歩を認める発言をしていた。

サビオラさん(左)。インデペンデンス・ケア・システムの
公式ホームページより
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