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ニューヨーク交響楽団のゲスト指揮者、ダニエル・ハーディングさん(44)には変わった副業がある。ハーディングさんは、エアフランスのパイロットなのだ。16日付のウォール・ストリート・ジャーナルがハーディングさんの「飛行機野郎」ぶりを伝えた。
ハーディングさんは、スウェーデン放送交響楽団の常任音楽監督。17歳でプロの指揮者としてデビューしたが、飛行機操縦は子どもの頃からの夢だったという。プロの指揮者として世界中を飛行機で飛び回り、飛行機好きが嵩じて航空学校に入学。40歳に近くなり、専門性を極めるために商業用飛行機の操縦免許を取ることにした。4年間の厳しい訓練では、「指揮をしていないときは、空を飛んでいたか、(操縦士になるための)勉強をしていた」という。エアフランスのパイロット養成学校を卒業したのが2018年8月だ。
「音楽は感覚。努力しても割り切れないところがあった。飛行機操縦はもっと合理的」とハーディングさんは、2つの仕事を持つことによりバランスが取れるという。
ハーディングさんは今年6月、ベートーベンの生誕250年を祝うコンサートで指揮をした後、しばらくはパイロット業に専念する。「パイロットの定年は65歳。指揮は95歳までできる。あと20年は多様な飛行機の操縦桿を握りたい」と抱負を語った。

ハーディングさんの公式ツイッター(@djharding)より
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